パラドクス−2


【クリエイティビティ】

スコット・バリー・カウフマン

(ペンシルベニア大学ポジティブ・サイコロジー・センター内にある、

イマジネーション・インスティテュートのサイエンティフィック・ディレクター)

という人物による、創造性と感情の関係について。

注意を向ける範囲が広いか、あるいは狭く焦点を絞った範囲に目標を定めるか

(これを注意焦点という)といったことが、創造的思考に与える影響が大きい。

そしてこの注意焦点の範囲が広いか狭いかに影響を与えるものとして、

感情がポジティブかネガティブかという一般的に知られた対比ではなく、

最近では動機の強度が重要な要因であるという説を紹介している。

つまり、同じポジティブな感情においても、「愉快な感情」に比べて

「欲望の感情」は動機が強く、またネガティブな感情においても、

「悲しみの感情」より「嫌悪感の感情」の方が動機が強いのであり、

ポジティブかネガティブかに係らず、動機を強める感情は注意焦点を狭くし、

動機の弱い感情は注意焦点を広げる。

そして実際、創造のプロセス全体においては、注意焦点の拡大と集中を

行ったり来たりしなくてはならない。つまり、両方とも必要ということである。

創造的な環境づくりにおいては、感情的なアンビバレンスを引き出せているかどうか、

といったことも考慮してみる必要がある。

「イノベーションにおける感情の役割について、白か黒かという単純な概念は

超えるべき時が来ている。その代わりに、創造的プロセスに付きものである混沌を

受け入れるべきなのだ。」





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