パラドクス−1【VUCAワールド】 「予測不能な未知の世界」を指す言葉として、「VUCA(ブカ)ワールド」 というものがある。「VUCA(ブカ)ワールド」のVUCAとは、 「volatility」(変動性)、「uncertainty」(不確実性)、「complexity」(複雑さ)、 「ambiguity」(曖昧さ)の頭文字をつなげたものである。 スイスに本部のあるIMDというビジネススクール学長のドミニク・テュルパン という人物によれば、グローバル化とは「多様性と相互依存性が生み出す複雑性である」 と定義することができ、VUCAワールドたる予測不能な未知の世界において、不確実性に 対処していくための重要なポイントについては、次のようになる。 「同じ知性を多く集めるより、異なる知性を多く集めたほうがよい結果が出せる」 「同じ知性(情報、見方、考え方など)を多く集めるより、異なる知性を多く集めた方が、 よりよい判断や意思決定に達する可能性が高まる。異なる知性と出会い、話をすることは、 未知の環境下でも機能する尖ったアイディアや優れた意思決定にたどり着くための 有効な手段。」 現代は予測不能な未知の世界であり、また相互依存性に支配されている、つまり常に つながってしまう世界でもある。自分だけを切り離して安全で予測可能な場所にとどめて おくことができない、連鎖反応に支配されている世界に誰もが存在している。 ときには自身を否定することになるかもしれない、異なる知性とも積極的・肯定的に つながりを持つように働きかけることが、有効な手段なのだという証言である。 |